ご存じですか? 体臭の原因

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皮脂は毛穴内の皮脂腺から分泌され、汗と混ざり身体を守る皮脂膜が形成されバリアーとして機能します。

しかし、不飽和脂肪酸である皮脂は、空中の空気と触れることで酸化をしていき、約24時間立つと過酸化脂質へと変貌していきます。この過酸化脂質となった皮脂膜を石鹸で洗い流すことで、また、新たな皮脂膜が形成されていきます。

体臭はこの酸化皮脂に角質が混ざり、皮膚常在菌によって分解されることで発生します。
常在菌はこの皮脂が大好物なのです。
ですから、体臭を予防するためには体を清潔に保つことが大切なのです。

 

汗には2つの種類があります。

また、日本人には比較的少ないですが、本質的に体臭が強い人がいます。ただ汗の量が多いとではなく、汗腺の違いから生じてきます。

人の汗腺はエクリン汗腺とエポクリン汗腺と2種類あります。
一般的な汗は皮膚表面にあり、全身に広がるエクリン汗腺です。エクリン汗腺から出る汗は無臭透明です。
この汗は体温や水分の調整のため、自然と分泌されます。

一方、アポクリン汗腺は身体全体ではなく、脇や乳首、陰部といった部分の毛包内に存在します。
これはフェロモン効果のためといわれており、タンパク質や糖分、脂質、アンモニアなどが含まれ常在菌に分解されより強いニオイを発生します。
さらに、アポクリン汗腺はエクリン腺より大きいため、その分泌量も多くなります。
一般的に体臭が多い人はこのアポクリン汗腺の量が多いためといわれています。

【頭皮臭】

身体の中でも脇などがにおいやすいのは、このアポクリン汗腺が原因とされますが、頭皮に関してはエクリン汗腺が多く発達していることから、分泌量がほかの部分より多いことによります。

また、分泌された皮脂や汗が髪にも付着しますので、ほうっておくとにおいやすくなります。
特に毛穴が多い分、毛穴にも詰まりやすく、通常のシャンプーではきれいに落ちてくれません。
きちんとしたスカルプケアが必要になってきます。

【加齢臭】

加齢臭は一般的な体臭の発生とは異なり、分泌された皮脂に含まれるパルミトレイン酸が酸化してノネナールという成分になり独特なにおいを発生します。
パルミトレインさんは人の組織に含まれる不飽和脂肪酸で肝臓に多く含まれます。

細胞の老化を防ぐ脂肪酸として有効ですが、30代後半から組織での分布が減少し、皮脂として排出されていきます。
年齢が上がるにつれ分泌量が増加していきますので、加齢臭と呼ばれています。

これらに対応するには、清潔にすることとともに心身共に健やかな生活をこころがけましょう。
そのうえで、適切な自身にあうケアーを探して実践しましょう。

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