夏、冬季節によってお肌は疲れています。
肌の自己活性をうながすスキンケア方法についてお話させて頂きます。
【疲れた肌をよみがえらせるには?】
夏の疲れた肌や冬の乾燥に疲れた肌をよみがえらせるには。
肌の深層呼吸をしっかりさせ、肌の代謝に心がける。
肌のターンオーバーは通常28日と言われていますが、加齢によってそのサイクルは遅くなります。
計算式としては年齢-20+28(日)とします。
40才ですと、40-20+28=48日となるわけです。ターンオーバーが遅くなると古い角質が増え、肌は弾力がなく、しわが増え、透明感が失われていきます。
いつまでも若々しい肌を保つ為には、肌の代謝を高め、細胞を活性化することこそが大切な要素となります。
細胞を活性化する成分はαリポ酸やカルニチンなどがありますが、水溶性のため皮膚から吸収できるかは疑問です。
肌を活性化するにはいくつかの要素がありますが、今回は洗顔と皮膚呼吸(肌の深層呼吸)に関しての考え方を書いてみました。
皮膚呼吸に関しては色々な説があります。
中には全く肌呼吸などしていないという学者もいるようです。
しかし、やけどなどでも見られるように肌表面からも何らかの形で酸素を補給して、皮膚を形作っていると考えるのは合理的ではないでしょうか。
肌はケラチンというたんぱく質でできています。
このケラチンを作り出すのはケラチノサイトと呼ばれるもの。
肌の深層呼吸が充分でないとケラチン工場の稼動が十分でなく、肌の代謝を遅らせてしまいます。
ではどこから酸素を吸収するのでしょうか?
それは毛穴にある毛乳頭と呼ばれる部分だといわれています。
毛乳頭には芽細胞があつまり酸素をあつめる機能があり、そこから真皮へと送られていきます。
ですから、肌をいつも清潔にして、毛穴に皮脂や汚れを詰まらせない事が大切な要因になります。
また、肌の代謝はノンレム睡眠(熟睡中)に多く行なわれます。
そこで大切な事は、夜もしっかり洗顔をすることです。
特にファンデーションなどが微細化している現状、見かけは毛穴が目立ちにくくよいのですが、その分毛穴に詰まりやすく肌トラブルの原因になったり、皮膚呼吸の妨げになったりしています。
帰宅後はしっかりメークをおとし、充分洗顔してください。
そして、石鹸の成分を肌に残さない事が大切な事だといえます。
実は一見簡単な事のようですが、考えている以上に石鹸成分は肌にのこります。
すすぎは充分にしてください。
【肌の自己活性のための洗顔料の選び方について】
石鹸に使用されるアルカリ成分
ナトリウムとカリウムの違いについて。
石けんは脂肪酸(油)とアルカリ成分を混ぜ合わせ(ケン化)て作る界面活性剤です。
一般的には苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を使用します。
このナトリウムのイオン(+)は肌に残りやすい性質を持っています。
ある大手の化粧品会社の実験で、洗顔後のナトリウムを完全に落とすには18回のすすぎが必要だとの結果があります。
すすぎが不十分だとナトリウムイオンが肌に残り、肌を乾燥させます。
また、皮膚のケラチンに作用して肌を硬くしていきます。
洗顔のツッパリ感はナトリウムイオンが肌に残り肌の水分を吸収するために起こります。
そこで、洗顔料を選ぶ際には水酸化カリウムを使用したものをお薦めします。
カリウムは同じアルカリですが、ナトリウムと反対に肌から離れやすい性質を持ちます。
よって、2回から3回のすすぎできれいに落ちます。
成分表記で水酸化カリウム、水酸化Kと書かれています。
石鹸素地としか表記されてないものはナトリウム(Na)使用のものがほとんどだといえます。
カリウム石鹸は肌から落ちやすい性質があるため、冷水洗顔にも向いています。
冷水洗顔はなぜ良いのでしょうか?
【肌の自己活性:紫外線にも強い引き締まった肌とゆるい肌、冷水洗顔】
冷水洗顔と温水洗顔
肌の引き締めを考える。
水道水が冷たく感じられる季節において。
よく冷水洗顔という言葉を聞きますが、本当に効果はあるのでしょうか。
人には環境に応じた自己防衛能力があります。肌はその最先端の部隊だといえるでしょう。
キメが整っている肌は防衛能力が強く、見た目も美しい肌といえます。一方、緩みや乱れがある肌はウイルスの進入などにも弱く、活性力が弱い肌といえます。
また、この弱さを補う為、過保護になりすぎると肌は益々悪循環を繰り返して行きます。
肌のアンチエイジングのためにもキメのそろった美しい肌を維持していきたいものです。
人の肌はいつもぬるい状態に置きますと緩んで行きます。緩みが続くとキメが不揃いになり、活性力が失われて行きます。
そのような状態の中で冷水による肌の引き締めは非常に効果が高いものと考えられます。
また、肌が強くなると、刺激にも強くなり、水の冷たさが快感にもなってきます。
是非寒い時期に冷水洗顔をお試しになってはいかがでしょうか。
あまり最初から冷水では・・という方はぬるま湯から始められるとよいでしょう。